HACCPとは一体何か

最近、さまざまな製造ジャンルで導入されているシステムがありますが、食品を製造している企業で導入されているものがHACCPです。

HACCPというのは、Hazard（危険なもの）Analysis（分析）Critical（重大な）Control（管理する）Point（点）の5つの単語の頭文字をとった言葉で、日本語では危害分析重要管理点と訳されます。どのようなものかというと、危害分析重要管理点という言葉では分かりづらいですが、製造工程の上で危害が出やすい箇所を記録しておく管理手法のことをいいます。例えば、添加物を加えたり、製造上生物を使用するような工程があった場合には何かしら問題が発生する可能性がありますから、そのような工程には記録を付けておくということです。

どのようなメリットがあるかというと、単純に栄養管理への姿勢改善が挙げられます。しっかりと記録に残るので、起こる可能性のある不正業務が減少する他、従業員の栄養管理に対する姿勢が改善されることが多いです。また、製造した食品で食中毒などの問題が発生した際、何も記録が残っていないとどこが悪かったのかを判断することが難しくなります。HACCPを普段から記録しておくことで、問題が発生した際に原因を突き止めることも容易になるわけです。十分に管理された食品であることを示すHACCP認証を受けたものは売れ行きも良くなる傾向にあるため、積極的に導入していくべきでしょう。