Skip to content

クールビズにおける温度管理

クールビズという言葉が使われはじめ、かなりの年月が過ぎました。

オフィスの中ではネクタイを着用せず、比較的カジュアルな薄着の服装が許されるようになるとは、誰も想像しなかったことでしょう。このクールビズで呼びかけているのは室温28度ですが、これは冷房の設定温度を28度にするということではありません。あくまでも室温を28度にしようというもので、オフィス内の環境を十分に考慮し、冷房機器を調整する必要があります。それはOA機器による熱や太陽の陽射しなどが特定個所の室温をあげるため、その点を考慮して室内の温度管理を行う必要があるためです。

また、このクールビズが提唱されたのは平成17年に遡ります。したがって、当時と今とでは随分と地球環境が変わっている点を考慮しなければなりません。温度管理をするうえで重要なことは、オフィスで働く人が「快適に過ごせる軽装」のもと、労働効率を上げることにあるはずです。したがって、事業者は温度管理だけでなく、湿度管理にも注意を払い相対湿度が40%以上70%以下になるよう努めなければなりません。

オフィスにおける温度管理は非常にやっかいなものです。誰かが暑いと言って冷房の温度を下げると、今度は別の人が寒いと言って温度を上げる。施設管理の責任者である総務部門などは、寒い人と暑い人の板挟みになってしまい、たまったものではありません。労働安全衛生法の事務所衛生基準規則に「事業者は、空調設備を設けている場合は室内気温が17度以上28度以下になるように努めなければならない」と規定されてはいますが、この28度は上限値なのです。その点を念頭に置き、誰もが満足できる管理を心掛けたいものです。

Be First to Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *